新しくJALに入社する若者たちを支配するルールは一目瞭然だ。
他人と同じことをして、けっして目立たないこと。
彼ら/彼女たちは、このネガティブゲームの掟を学校という伽藍空間で身につけた。「会社」という新たな伽藍空間に入っていくに際して、同じ掟に従うのは当たり前なのだ。
ここに、今の日本を覆う閉塞感の正体がある。
ここ数年、新入社員らしき人が同じような姿格好をしているのが非常に気になるのだが、学校の延長線上にいるのか。何というか、スーパーやコンビニに並ぶ、整った形をした野菜のような違和感を感じていた。
だいぶ前の新聞で、今の学生は制服を好むとあったが、当時言われていた「制服がかわいい」という理由が、今は「目立ちたくない」というものに変わっているのかもしれない。
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