このサウンドトラックは、一言で言うと「癖になりそうなサントラ」で、初めて一日に二回聞いてしまった。サントラというと、映画で使われたSE的な細切れな音の集まりだったりして、あまり気に入ったものがないのだが、めずらしく気に入った。
このサントラは以下の要素より構成されている。
- Instrument(いわゆるサントラ曲)
- オルゴールによる楽曲
- 伊藤君子さんによるボーカル曲
- 西田和枝社中によるコーラス曲
Instrumentの中では、やはり 煉獄(エトロフ)が迫力があっていい感じ。
THE DOLL HOUSE I/IIは、三協精機製のオルフェウス80弁による演奏を録音した後、音の揺らぎを求めて、大谷採掘場跡で再生したものを再録音したという手の掛かったもの。美しくも怪しい音が何とも言えずいい。ちなみに期間限定で、伊藤君子さんが歌う「 River of Crystals」を演奏するイノセンス・オリジナルオルゴール(劇中バージョン)を販売しているとのこと。個人的にはTHE DOLL HOUSEの方がいいように思うが、聞いても落ち着かないので駄目かも知れない。
伊藤君子さんが歌うFollow Meもいい。ただ、次の西田和枝社中のコーラスにやや迫力負けしているかも知れない。
西田和枝社中による、民謡女性歌手75人によるコーラスがド迫力の傀儡謡がすごくいい。ちょっとずつ構成が違う曲が3曲入っている。生で聞いたらものすごい迫力があると思うので、録音に立ち会った関係者がうらやましい。ちなみに、メインコーラス三人の録音には14時間かかり、音楽監督の川井さんが「明日にしましょうか」と言う声にも耳を貸さず、ほぼぶっ通しで歌い続けたそうだ。二回聞きたくなった理由は、もちろんこの傀儡謡を聞きたくなったという理由が大きい。
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